【親から見た子ども】毒親に育てられた子供が親になったときにしてしまいがちなこと

前回、【36歳で看護学校へ】『ホンマにすごいことやで!』父の憧れを叶えた親孝行を寄稿した者です。

看護学校へ入学した36歳の時、わが子は6歳と3歳の姉妹でした。

自転車で保育園に預けてそのまま学校へ、保育時間が終わったら速攻でお迎えに行くという怒涛の毎日を過ごしていました。

毒親育ちの子育ては連鎖することが多いため、自分がされて嫌だったことは子どもたちには絶対しないという誓いをたて子育てをしていました。

子供らとの関わりのなかで、3つ、絶対にやってはいけないことがあります。

  1. 子に怒鳴らない
  2. 子を叩かない
  3. 子の人格を否定しない

このあたりは意識すれば、なんとかクリアできます。

しかし、人間というのは、自分がされたことしかできないんですね。

私自身、子供たちがまだ小さかった頃はまだまだ自分自身の自己肯定感が低く、自己否定もたくさんしていました。

そんな中での子育てだったため、自分自身の不安感から子供に対して過干渉をしてしまっていました。

この過干渉は、毒親に近づいてしまう第一歩です!

過干渉とは、自分自身の不安感から、子どもの行動をコントロール、支配しようとしてしまうことです。

「勉強しろ」

「忘れものをするな」

とか、よくある注意の言葉がけですが、こんな些細な言葉も子どもからしてみたら全部大きなお世話です。

幸い、私は途中で気づくことができました!

自分のやっていることが、やってきたことが、いかに主観が強く、客観性に欠けていたかということに。

まるで自分の父親と同じことをわが子にもしてしまっていたのです。

それに気づいたときは、愕然としました…。

あれだけ自分が親からされて嫌なことだったのに、いざ、自分が親となったら、愛する我が子に対してもそうしてしまうということに。

でも、気がついたらこっちのものです!

広く、より大きな目で見ることを心がけ、俯瞰する技を身に着け、子どもと自分は別の人間なんだと気持ちをしっかり切り離し、自己と他者の境界線を張ることで初めて、自分のことも相手のことも大切にできるわけです。

わが子であっても、気持ちや価値観は尊重することが大切です。

なぜなら、これが私が子どもの時、両親に一番してほしかったことだからです。