【学生がお金をかけずにした親孝行】普段の日常とは少し違う特別な日にしたい
親孝行というと、子供から親に何か贈り物をしたり、どこかに連れて行ってあげるとか、お金をかけてする親孝行を思い浮かべる方がほとんどだと思います。
私も親孝行をしようと思ったとき、お金をかけてするものしか思いつかなかったのですが、いろいろ考えてみて『気持ちで感謝を伝えるお金をかけない親孝行ができた』ので、その体験談をお伝えしたいと思います。
お金がない学生で何かをし続けるのは苦手
私は学生で、ホテルに両親を連れて行くなど、多くのお金がかかるものはなかなかできませんでした。
そのため、お金をかけなくてもできる親孝行が何かないだろうかと探していました。
そして、私は継続してなにかをし続けるのはとても苦手なんです。
そんな私なのですが、いつもお世話になっている両親に喜んでもらいたいと思い、なるべく短期間でできる親孝行をすることにしました。
いちばん大切なのは感謝の気持ち
まずはじめに私が用意したもの、それは『感謝の気持ち』です。
気持ちというと曖昧なのですが、決意と言ってもいいかもしれません。
生まれた時から一番お世話になっている両親に、改めて感謝する気持ちを自分で感じることです。
当たり前のことなんですけど、お金をかけずに親孝行をするにあたっては一番大事なことだと思っています。
自分の中に感謝する気持ちがないのに、母の日だから父の日だからと親孝行をしても、なかなか気持ちは届きづらいのかなと思います。
子供の頃を思い出してみる
心の底から親に感謝の気持ちを出すのは難しいと思った時は、少し、子供の頃のことを思い出してみてください。
子供の頃、お小遣いもほとんどなかったとき、多くの人は肩たたき券やお手伝い券など、大人に頼らずに自分一人でできることをプレゼントしていたと思います。
肩たたき券やお手伝い券をあげた時、親はどんな顔をしていましたか?
私があげたときは、とても嬉しそうだったことを今でも覚えています。
親からすれば『こどもが自分になにかしてくれるだけでも嬉しかった』んだと思います。
それから何年も経ち、大人になっても、いつまで経っても、私が親の子供であることに変わりはありません。
私は子供の頃、肩たたき券やお手伝い券を作って渡したことを思い出しながら、今はあの頃より大人になってできることも増えましたから、もう少し手間をかけ、両親に夕食を作ることにしました。
それも、ただ夕食を作るではいつもと変わりがない気がしたので、ホテルのコース料理風に作ってみようと思いました。
レストランに連れて行ってあげてももちろん喜んでくれると思うのですが、親も一番リラックスできて安心できる場所は自分の家のはず。
なら、自分の家で親をもてなしてみよう、そうしたら喜んでもらえるんじゃないかと思いました。
普段の日常とはちょっと違う特別な日にしたい
私の中では親孝行の計画が決まりましたが、両親には何も言わずにサプライズにしたいと思いました。
両親にとっては、特別な日でもなんでもなく何気ない日常です。
そんな何気ない日常にちょっと華を添えるために、お手紙を渡すことにしました。
手紙に書いたことはそれほど特別なことではありません。日頃の感謝を伝えるようなことです。
私は両親に手紙を渡したことはあまりないので、面と向かって渡すのは結構恥ずかしいと思いました。
恥ずかしい時の手紙の渡し方はサンタさん方式
なので、サンタさんのやり方を真似することにしました。
寝ているときにベッドに置いておき、朝起きたら気づくという流れです。
寝室やベッドが難しいときは、リビングのテーブルでもいいし、郵便受けの中に入れておくのでもいいかもしれません。
とにかく、面と向かって渡すのは恥ずかしいときは、こういうやり方にすれば、面と向かわなくても手紙を通して自分の気持ちを伝えられますし、親にとっても、朝起きたら子供から手紙が届いているというのは、けっこう嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。
これが最初のサプライズです。
親の息抜きをしてもらう
両親はこどもができると親という立場になるので、いつも親の顔で毎日過ごしていますよね。
だから、たまには、両親二人っきりでおでかけをしてもらいましょう。いわゆるデートです。
いつもと立場が逆転してなんだか照れくさくなってしまったのですが、昼食におにぎりをつくって渡しました。
デパートとかショッピングモールとか人がたくさんいる場所だと気が休まらないこともあるので、なるべく二人で静かに落ち着けるような場所、自然にリラックスできるような場所に行くことをすすめるのがポイントです。
あとから聞いた話ですが、私の両親はピクニックに行って自然と触れ合っていたみたいです。
掃除・料理・装飾でホテル風のディナー作り
両親が出かけている間が、私にとってはチャンスです!
私の家では母は家にいる間ほとんど台所にいるので、母が留守の間か、寝ている時しか、私が台所を使える時間がありません。
なので、お恥ずかしい話ですが、私はあまり料理ができないんです(笑)
料理が苦手なのにホテル風ディナーを作るなんて、今考えたら無謀だと思うのですが当時の私はそれが一番いいと思ってました。
慣れていない準備に時間がかかることを見越して、4時間ほどお出かけしてもらうようにしました。
お出かけしてもらう時間を予め決めておくのはとっても大事です。
ホテルのディナーコースっぽくするには、掃除、料理、装飾がとても大事なので、それぞれにかける時間を事前に考えておくことをおすすめします。
部屋の飾り付けは、料理の待ち時間や料理の準備が終わったあとにするのもおすすめです。
装飾が豪華なのに、料理がないんじゃ元も子もありませんから。
両親がいない間にやるのは、掃除、料理、装飾の順番です。
装飾は、照明の色を変えたり、テーブルクロスを変えたりするだけでも普段とはかなり印象が変わります。
あとは、落ち着いた音楽を流せばホテルのディナーっぽくなります。
ここで大事なポイントは、部屋の掃除です。
ホコリが落ちていたり、部屋が片付いていなかったりしたら、せっかくの雰囲気が台なしになってしまいます。
なので、生活感をゼロにする気持ちで、部屋の掃除と装飾をすることをおすすめします。
家族の大切な日の思い出に残るもの
準備が完了したら、いよいよ本番です。
両親が帰ってきたら出迎え、部屋に案内しました。
落ち着いた音楽を流しながら、料理を食べているときの両親の笑顔はとても嬉しそうだったのを覚えています。
そして、感謝の気持ちを伝えてみてください。
お金がなくても、自分ができそうなことを選んで、準備をすれば親孝行はできます。
そこで大切なのが、一番始めに書いた親に感謝の気持ちをもっているかどうかです。
お金を使えなかったこともあり、とても大変だったし失敗してしまったこともあるのですが、やってよかったし、私も両親も、かけがえのない大切な思い出の日になったことは間違いありません。
両親からは今でもその時の話をされることも多く、そういう思い出がずっと残るんだなと思いました。