高校三年生の娘はHSP気質で繊細さんのため、ちょっと取り扱いが難しく衝突することも多かったです。
5年制の看護学校へ入学したものの学校が嫌で休みがちになり中途退学、そして通信制へ転入し同時に美容スクールへ通い、自分はメイクアップアーティストになると言って頑張っていました。
現在はサロンへの就職も決まり、4月から通信で理容師の免許も取ると言って、自分のやりたいことだったらこんなに前向きに取り組めるんだと感心しました。
以前から自分の不安感を言葉にするのが難しい子でしたが、
「新しい環境になることが思ってるより不安や」
と、抱きついてきて素直な気持ちを話してくれたり、
「お母さんに産んでもらって、育ててもらってありがたいと思ってる。
でも、私とは価値観が違うから、お母さんに共感とかは求めてないねん。
せやけど、お母さんのことちゃんと好きやで(笑)」
このように言われたときは感動しました。
HSPの人は傷つきやすく、客観的な視点を持つのが難しいのですが、この発言で、自分のことや、母親である私との関係も完全に客観視できていることに成長を感じて、これも親孝行してくれてるなあと嬉しくなった言葉でした。
私はまったく繊細でなく分析が好きで、ついついなんでも分析してしまうのですが、娘からしたら、分析で自分の良いところも悪いところもまるっと見てしまうのが苦痛だからやめてほしい、とずっと言われていました。
HSP気質の子の気持ちに共感できないのは事実。
私とはあまりにも違いすぎて、わからないのです。
でも、
「みんな違ってみんな良い!」
です。
互いの違いを認められるということは、本当に大切な人間関係の第一歩です。
これができたらどんな環境へ行っても、たとえ逆境になっても乗り越えられるんじゃないかと思っています。
わが子がそのように育ってくれたと実感できたことが何よりの親孝行です。
どんな学校に入ったとか、どこへ就職したとか、そんな表面のことはどうだって良いのです。